大手家電メーカー正社員を辞める決意をした理由【集団生活篇】
会社とは、集団生活である
とはよく言われますが、ここまでとは思っていませんでした。
大企業であればあるほどこの傾向は強いと思います。
規律が多すぎて、やりたいことができない
集団生活で一番大きいのは、規律が多いことだと思います。
何をやるにも規律があり、それを守るからこそ、会社としての成功があるというもの。もちろん良いことでもあるのは間違いないのですが、とにかく制約が多すぎて身動きが取れなくなるのも事実です。
機能名を決めるのに10回の会議を実施(マジです)
驚くことにこれは本当の話で、家電にあるたくさんの機能の中の、そのうちの1つの機能名を決めるのに、会議を10回するなんてことはザラです。
もちろんその間には、資料の作成等も伴います。
しかもこの会議、回を重ねるごとに良い名称が出てくるのかというとそうではない。
何の為の会議かというと、みんなのご機嫌をとるためです。アイデアを採用されなかった、ヒエラルキー上位の方の。
●●で進めましょう、というのは、集団生活の中ではかなりハードルが高いのです。
常におびえている
私のようなビビリは特にそうですが、守らなければいけないルールがあると、ものすごくそれに気をとられます。
規律は会社であろうとなんだろうと、社会に属していれば必ず守るべきものとして存在していますが、会社の独自のルールには守るべき理由が伴っていないものも多く、単純に覚えられない。破ると、自分だけでなく上司や周りも巻き込んでしまう。
ルールもただ存在するのではなく、理由が必要だと思います。
集団生活とはコミュニケーションである
まぎれもない事実ですが、会社での仕事というのは、大企業であればあるほど、ひとつの事業をものすごい人数で進めていきます。
そのためには技術的なスキルよりも、コミュニケーション力がないとやっていけません。
会議だけでなく、デスクでの会話、メールのお作法など、そういったことを楽しめないと、毎日憂鬱で仕方ありません。
いつかできるようになると努力し続けて3年。
こればっかりは言い訳かもしれませんが、コミュニケーション力が付けば付くほど、自分が自分でなくなる気がして怖くなったのは事実です。
会社に適合してゆくよりも、自分のパーソナリティを大事にしたい。