大手家電メーカー正社員を辞める決意をした理由【きっかけ篇】

内定式の日からずっとずっと悩んできた

内定式当日。配られた様々な資料の説明を受けながら、隅っこに「いつ辞めるか計画」をもう書き始めていたことを思い出します。

というより、今どうして自分が大勢の同世代と一緒に内定式なるものに参加しているのか、全く分からなかった。会社に就職するということがどういうことか、分かっていませんでした。

少しずつ悩み続けていると、ある日突然辞める決断ができた

入社してから3年の月日がたちました。大手家電メーカーの宣伝部で広告、マーケティングの仕事をしながら、毎日毎日、辞めたい辞めたいと思う日々。(この時代のことはまた詳しく・・・)

その中で、「ああもうだめだ、本当に辞めるときが来た」と、決断した瞬間がありました。

それは、IoTの話が降りてきた時です。

会社の目指す方向と、自分の価値観が真逆だったことを確信した

それまでも「私は家電に特に興味があるわけでもないのに、マーケティングに興味があるわけでもないのに、どうして家電メーカーに勤めているのだろう」という疑問は絶えませんでした。

でも「これぞ」といえる、辞める理由がなかったんです。家電を恨んでいるわけでもない。まあ、一般的な社会人ってこんなもんだよなあ・・・って。

しかし、上からIoTの話が降りてきたとき、あまりの価値観の差に圧倒され、本当に目の前が真っ暗になりました。

技術が進んでいくことと、私が進んでいくことは、同列か?

IoTとはInternet of Thingsの略で、「モノのインターネット」という意味です。

例えば家電ですと、外でスマホから洗濯機の予約や開始ボタンを押すことができたり、エアコンのオンオフができたり。

今はそういった簡単な操作に留まっていますが、ゆくゆくは家電にAIが搭載される時代がやってきて、私たちの生活はどんどん機械化されてゆくでしょう。

つまり、モノを扱うこの会社にいる限り、これから自分はそういった技術の進歩に加担してゆくことになるのです。

そこでぶつかったのが「技術が進んでいくことと、私が進んでいくことは、同列か?」という問題でした。

技術が進んで、できなくなったことの方が多いのではないか?

技術の進歩により、できるようになったことは沢山あります。

説明の必要もありませんが、私たちの生活はとても便利になりました。

でも、それによりできなくなったことがどれほどあるかを、今一度考えてみる必要があると思うんです。

もちろん技術の進歩は素晴らしいことですし、そちらに興味がある方の考え方もよくわかります。

ただ、たまたま私は技術の進歩で「できるようになること」よりも「できなくなったこと」に興味のある人間でした。

こと家電で言えば、機械に頼らない手仕事の方が素敵だと思う側だったのです。

辞める!!という日は突然やってくる

会社というのは、辞めるかどうか悩んで辞めるものではありません。

分かりやすいほどの自分と異なる考え方を押し付けられたとき、人は「辞める」という判断をするのだと思います。

それは誰かに相談するものでもなく、本当に突然やってくるんです。

とはいえ辞める理由を並べたい

とはいえ、心の整理もかねて、会社を辞める理由をつらつらと書いていきたいと思います。

それはまた次回からの投稿で!!